独身の老後の生活を送る方もいれば、パートナーが亡くなってしまい、一人で老後の生活を送ることになる方もいます。安心感を持って老後の生活に必要な準備を進めていくことができるように、終活も意識しながら情報を集めて準備を行うことをおすすめします。一人暮らしをする方の場合、一緒に生活するパートナーがいるときとは少し違った備えを進めていくことが重要になります。例えば、もしものときにすぐに家族が知ることができるように、老後の生活を見守ってくれる人を見つけることが必要です。
終活と言えば、自分の資産や身の回りの物を整理整頓するイメージが強いかもしれません。もちろん、終活の主な作業はそういった事柄です。ただ近年では、そういった作業に加えて自分の個人情報を整理しておく事も必要となりました。ネット時代になった昨今、ごく普通に暮らしているだけでも色々なサイトやサービスのアカウントを持たなければいけません。フリーメールやネット通販サイトなど、取得した方が便利になるアカウントは少なくありません。
自分の人生の終わりに向けて、いろいろなことをきちんと整理し、決められることは決めておきたいと考えているかもしれません。しかし、漠然と終活のことを考えても、何をやればよいのかまったく思い浮かばない方もいるでしょう。そのときに利用できるのが、エンディングノートというアイテムです。エンディングノートは終活でやらなければいけないことや、文字として残しておかなければいけないことがバッチリと載っています。もちろん、記載する場所も用意されているので、書き込んでいけば、完璧なエンディングノートを作成できます。
終活とは人生を終えるための仕舞い支度のことです。自分の最期と向き合って、残りの人生を楽しんだり、残される身内に迷惑を掛けないために片付けや口座の整理を始めることですが、マイナスのイメージを持たれる方が多いかもしれません。けれど人はいつ死ぬかわからず、死はいつかは誰にでも必ずやってきます。そう考えると始める年齢に早い、遅いはあまり関係ありません。エンディングノートや遺言書を書き始めると本当に終わりに向けた活動になっていきますが、常日頃からモノを減らしてお気に入りだけに絞ったり、使っていない口座を解約していったり、見られて恥ずかしい紙の日記を処分したりと言ったモノや情報を軽くしていく行為も立派な終活に該当します。
終活では、何をすればよいか具体的にわからない人も少なくないでしょう。ただ終活は自分の人生の終わりについて考えることなので、正解や定義はありません。具体的にしておいたほうがよいことは、エンディングノートの作成です。決まったフォーマットはありませんし、書かなければならない項目もありませんが、死後、家族の負担を減らすことは意識したほうがよいでしょう。法的効力は持ちませんので、必要であれば別に遺言書を作成してください。